農と食のこと

プランターでおいしいイチゴを育てよう!

 年々、畑を継いだものの栽培方法がわからないなどの理由で、生産に携わる農家が減少傾向にあります。そんな中、次世代の後継者に畑を継続してほしいと思っている方も少なくありません。
 そこで、まずは子どもから大人まで大人気のイチゴを手始めに、プランターで栽培してみませんか?

 プランター栽培は簡単に始められて管理もしやすいのが利点です。慣れてきたら徐々に規模を拡大し、畑で挑戦してみてはいかがでしょうか?
 イチゴの実が一番おいしいのは収穫したてといわれています。成長していく姿を見て、家族みんなで楽しみながら、収穫したてのみずみずしいイチゴを楽しんでください。

【春植え】

2月中旬~3月中旬
春植えは、苗の植え付けから収穫までの栽培期間が2~3カ月と短く、すぐに実の収穫が楽しめます。

【苗の数の目安】

土量10Lに対して2~3苗が目安です。
プランター(土量:10L)

【土づくり】

土10Lあたり30グラム程度

 土にJAオリジナル配合肥料「匠」を混ぜます。※元肥入りの培養土には入れません。

おすすめ肥料

JA町田市オリジナル配合肥料「匠」
店頭価格:10kg 2,000円、20kg 3,450円、5kg  1,080円
※配合肥料「匠」は色々な野菜に使える肥料です!

【鉢底石を敷く】

 プランターの中の土壌環境をイチゴの成育にあった排水・通気性に調整するために使います。プランターの底に約1cmの厚さに敷きます。

【植え付け】

 苗と苗の間は約2cmのスペースを空け、培養土で高さを調整します。イチゴの苗は乾燥に弱いためワラ等を使って乾燥を防ぎましょう。枯葉は取り除くと風通しがよくなり病気にかかりにくくなります。

【水やり・追肥】

 一般的には土の表面が乾いたら水を与えますが、いつ与えればいいのかわかりにくい場合があります。
 そんなときは、割り箸を使えば簡単に水やりのタイミングがわかります。割り箸の先端を下にして土の中に約5cm埋めておきます。乾燥を確認するときは割り箸を抜き、埋まっていた部分の上から約1cmの部分が乾いているか確認をします。乾いているようなら、水を与える目安となります。水をあげすぎるとナメクジが付きやすくなります。
 追肥は3週間に1回少量を株元から10センチ位離したところに置きます。肥料をあげすぎると病気や実のつきが悪くなります。

【寒さ対策】

 イチゴ狩りをみると温室で収穫していますが、露地栽培よりも早く成長させるためで、イチゴは冷涼な気候が適しているため、寒さ対策は不要です。寒さに当てないと実がつきにくくなります。

【病気対策】

 イチゴの葉に小麦粉のような白色粉状がでたらうどん粉病です。風通しが悪かったり、株と株の間が近すぎて蒸れると、発生しやすくなります。密植は避けて風通しをよくしましょう。

【収穫】

 3月から5月に花が咲き、4月頃から実がつき始めます。色がついて、適度な大きさになったら収穫です。実がつくと鳥に狙われるのでネットを使用して対策しましょう。