野菜で笑顔になってくれるのが
何よりの生きがいです
石井伸一さん(68)
南成瀬

お客さんはもちろん、農業の仲間や前職の仲間とつながり、助けられながら農業を続けてきた石井さん。
なんでもやってみることが大事と、チャレンジ精神を忘れず、丁寧な野菜作りを心がけています。
そんな思いで作られる野菜はお客さんを笑顔にし、町田の農業を支えています。
(取材担当:南支店 難波春花・八木龍之介、成瀬駅前支店 今井力基)
38歳で自動車会社から
専業農家へ

石井伸一さんは38歳の時、父親の農家を継ぐ形で就農しました。それまでは自動車の会社に勤めていましたが、38歳からは専業農家となりました。
就農のわずか2年後に父親が亡くなり、それ以降は石井さん一人で農業を続けています。当初は手探りで何も分かりませんでしたが、多くの人に助けられながら野菜の栽培を行ってきた石井さん。現在はトマトやダイコン、カブ、タマネギやトウモロコシなど、一年中収穫できるように幅広い種類の野菜を育てています。
少し高台にある畑から町田市が一望でき、この景色を見ることは良い気晴らしになるそうです。
お客さんの笑顔が
頑張れる秘訣

石井さんが長く農業を続けられている大きな理由のひとつは、野菜を買ってくれる人の笑顔だといいます。石井さんの野菜はアグリハウスでも好評で、石井さんの名前を見つけたら必ず購入するお客様もいます。
「自分の作った野菜でお客さんが笑顔になってくれるのが何よりも生きがいです。お客さんからの笑顔がなければ頑張れません」と話します。
そんな石井さんのモットーは、「とにかくなんでもやってみることが大切」ということ。ハクビシンなどの害獣の対策なども、さまざまな方法を実際にやってみてから分かることも多く、良い結果が出たものを続けているそうです。
また、野菜を育てる上で農薬をなるべく減らすことを重視しているといいます。
「農薬を使えば手間を掛けずにきれいな野菜を作ることはできますが、人の体への影響を考えるとあまり使えません」と話し、どんなに広い畑であっても手を抜かず、丁寧に栽培する野菜を見守ります。
そして、石井さんは人とのつながりに助けられていることも多いと語っていました。現在、多くの畑を持つ石井さんですが、草刈りや農作業の一部を自動車会社に勤めていた時の仲間と一緒に行っているそうです。
「大変な時もありますが、人とのつながりを大切にすることで、仕事を長く続けることができる」と話してくれました。
町田の農から
人々を笑顔にしたい
農業は自分の代までかもしれないと、石井さんは考えることもあるそうです。
「天候やさまざまな要因に影響されてしまうのが農業。農家の仕事は本当に大変です。けれども、もちろん、やりがいはそれ以上にあります。農業をやりたい若い人がいるならば続けてほしいですね」
そんな農業の厳しい現実もありますが、今後の展望として、石井さんはアグリハウスの規模の拡大を考えています。より多くの野菜や人材を投入することで、町田市の農業を知ってもらい、多くの人に笑顔になってもらいたい。それが石井さんの願いです。