こだわりが詰まった自慢のねぎをより多くの人に届けたい
宮崎 博之さん(51)
本町田
住宅街が広がる本町田に宮崎博之さんの畑はあります。ねぎ、スナップエンドウ、トマト、きゅうり等の野菜を育てており、アグリハウスまちだをはじめ、自宅前や毎月行われる地域イベントへ出荷しています。
ご自身で育てた野菜を食べたお客さんにおいしいと言ってもらえたときに、一番のやりがいを感じると言います。
今回は、就農して3年目の挑戦者である博之さんを紹介します。
(取材担当 町田支店:中野景介)
家業を継ぎ第2の人生へ
自慢のねぎ畑で、奥様の三奈さん、息子の由規さん、蒼士さんと
博之さんは28年間営業職として勤めていた薬品会社を3年前に退職し、相続をきっかけに農業の道へと歩み始めました。
「それまで畑作業はまったくしたことがありませんでした」と語る博之さん。現在は病院の厨房で週3日働きながら畑を耕しています。奥様や子どもたちとともに丹精込めて野菜を作り、地域に根ざした新たな挑戦を続けています。
「農業はまったくの初心者でしたが、JAでの講習会、農業実践力養成セミナーに参加してアドバイスをもらいました。常に学ばせてもらっていて、とても新鮮です」と笑顔で語る博之さん。
現在は果樹園を管理するほか夏野菜を育てていますが、中でもねぎを中心に育てています。
立派なねぎ作りに込めるこだわりやひと工夫
家族みんなでねぎの手入れ作業中
ねぎ作りでとくに気を配っているのが、土のかけ方です。ねぎの白い部分をきれいに長く伸ばすためには欠かせない作業だといいます。白根を20センチほど確保するには、気温や天気を見ながら、タイミングをはかり、土の量を少しずつ調整していくのがコツだそうです。
また、栽培へのこだわりの一つとして微生物資材を取り入れていると話す博之さん。これを使うことで根がしっかり張って、ねぎの太りもぐんと良くなるといいます。
一つひとつの工夫が、甘みのある立派なねぎ作りにつながっているのだそうです。
今後はアグリハウスまちだを自分の育てたねぎで埋め尽くしたいと、力強く語りました。
農業を通して実現したい地域の人への思い
博之さんは、地域に根ざした農業に日々取り組んでいます。作物を通じて人の笑顔に出会えることが、何よりのやりがいだと話します。
今後はねぎの生産量を増やすだけでなく、スイカを育てることにも挑戦したいと強く意気込んでいます。
販路の拡大にも挑戦し、より多くの人に自分の育てた作物を届けていきたいと考えています。
さらに「ゆくゆくは学校給食に自分の野菜を出して、子どもたちに地元の味を楽しんでもらいたい」との思いも語ってくれました。
博之さんの挑戦は、これからも地域の食と笑顔を支えていきます。
