学生のみなさまへ
町田市農業協同組合 組合長 吉川 英明
この度はJA町田市をみなさんの就職先のひとつとして検討していただきありがとうございます。
JA町田市は「都市にこそ農を」の理念のもと、相互扶助の精神に基づき行政や組合員のみなさま、地域のみなさまのご理解やご協力を得ながら総合事業を展開し、町田市の農業を持続的に発展させることを使命としています。
そして、町田市の地域において、農業を主軸とした環境や経済の好循環を生むための中心的機関となることを目指し、これを「善循環地域協同体」を呼んでいます。
私は、みなさんが就職先を検討されるにあたり、これらの理念に共感いただけるかということがもっとも大切であると考えています。
また経営理念は「実現」されねばなりません。単なるお題目となってはいけません。
これを「実現」するためには、職員となられるみなさんが様々な知識や技術を習得すべく自らを鍛え上げ、またそれらを農業者や地域のみなさまのために活用する必要があります。
JA町田市には信用(金融)・共済(保険)・宅建(不動産)・経済(農業関連)等の総合事業を通じた広範な学びや、様々な専門知識の習得を後押しする資格インセンティブ制度、およびこれらを日々の業務において活用できたかどうかを評価する、実績主義の人事考課制度があります。
みなさんが農業や総合事業を通じて地域に貢献したい。自らを成長させたい。あるいは、若くして活躍したいという想いをもたれているならば、我々の組合はかならず応えられるものと確信しています。みなさんと共に歩む日々を楽しみにしています。
JA町田市では社会貢献活動の一環として、子ども食堂への野菜提供に取り組んでいます。アグリハウス出荷者の協力もあり、現在市内2地区での野菜提供を行っています。地元農家が作った野菜が市内の子どもたちの元気や笑顔に繋がっています。さらにこの取り組みは地産地消や食品ロス削減に貢献しています。
地元の子どもたちに地場産野菜を
JA町田市町田支店の直売所アグリハウスまちだは、任意団体町田すまいるキッチンが運営する「みんなの食堂<すまいるキッチン>」へまち☆ベジ(町田市産野菜)の提供を開始しています。
2021年12月に町田市子ども家庭支援センター、町田市社会福祉協議会、原町田四丁目第二町会等の支援を受け、すまいるキッチンは開店しました。開店当時か旬の食材を使った、安全で美味しい家庭の味が1食大人300円、子ども(小学生以下)100円で提供されています。さらに食堂や地域の方たちのコミュニティ作りの場としての側面も持ち合わせており、60名の定員を超える申込みがあります。
この取り組みは同支店の小山幸太経済課長が地域住民から子ども食堂への野菜の提供について相談を受けたことがきっかけです。生産者は普段アグリまちだに新鮮な野菜を出荷していますが、収穫できても売り物にならない不整系や規格外の野菜、直売所で売れ残ってしまった野菜を無償提供や安価で販売するなどし、地場産野菜を提供しています。
JA町田市アグリハウス鴨川店が表彰されました
JA町田市アグリハウス鶴川店は出荷者から規格外の野菜や売れ残ってしまった野菜を回収し、社会福祉法人鶴川地区社会福祉協議会を通じて、鶴川地区の5つの子ども食堂や支援機関福祉施設、生活困窮者等に毎日無料で提供しています。
この取り組みが地域福祉への貢献と評価され、社会福祉法人町田市社会福祉協議会の創立65周年記念表彰式にて、JA町田市アグリハウス鶴川店が表彰されました。
表彰式はアグリハウス鶴川店の出荷者であり、鶴川地区の野菜部会にも所属している大石正幸さん(67)が代表して賞状を受け取りました。
この取り組みは大石さんが偶然、子ども食堂で見かけた光景がきっかけです。大石さんは町田市社会福祉協議会とアグリハウス鶴川店の出荷者に自らかけ合い、子ども食堂への野菜の無償提供を提案しました。約3年に渡る野菜の提供に対し、今回感謝状が贈られました。今後の活動の広がりに期待を寄せられています。
JA町田市3ヵ年計画 基本方針④「市民と「食」「農」「JA」が織り成す地域社会の実現」
SDGs達成に向けた取り組み