冬のトンネル栽培で端境期(はざかいき)対策!
畑作業が一段落する冬ですが、寒い時期でも防寒用シートを使用してトンネル栽培をすれば寒さに負けず野菜を作ることができます。
1.トンネル栽培の効果とは?
防寒用シートをトンネル状にかけて栽培する方法です。冷気や雪を遮ることで霜害対策につながり保温性も高いので野菜の発芽や生育に必要な温度を保つ効果があります。
2.トンネル栽培のメリット
- 寒害を防止して品質の良い野菜ができる
- 生育を早められる
- 気温が低い時期に種まきや植え付けができる
- 露地のものが採れない時期に収穫できる
季節によってシートを選ぶ
防寒用シートには穴無しタイプと穴有りタイプがあります。下記の推奨例を参考に、防寒用シートを選びましょう。
推奨例
1~2月 | 3~4月 |
---|---|
穴無し | 4列から5列穴の穴有り |
※マルチシートは生育促進効果が一段と高まります。
トンネル栽培に向いている品目
凡例にトンネル栽培の記載がある
栽培する品目はトンネル栽培に向いている寒さに強い品種の種でホウレンソウ、小松菜、カブまたはレタスの苗などがあります。種子袋の裏面を確認して選びましょう。
町田市は中間地になります。中間地の欄に、トンネル栽培の記載がある品種の種を選びましょう。
トンネル栽培できる種の一部を紹介します
ホウレンソウ(アトラス)
中生小松菜
カブ(耐病新金町)
上記の種がトンネル栽培可能品種の一部です。他にもありますので裏面をよく確認して購入してください。JA町田市各経済課店頭で販売中です。
トンネル栽培を始めよう
必要な道具
- 保温用の穴あきマルチシート
- トンネルの骨組み〔ダンポール 長さ:200㎝〕
- 補強用の紐
- 固定用の杭
- 防寒用シート〔スーパーエフワンホール〕
1.種蒔き(定植)
育てる野菜にあわせて畝を作り、穴あきマルチシートを張ります。その穴に種まきまたは、苗の定植を行います。
2.トンネルの骨組みを作る
支柱には目印がついています。印の位置にあわせて支柱を土に挿すとトンネルの天井の高さが揃います。
3.杭による固定
トンネルの両端に杭を打ち、トンネルの強度対策や防寒用のシートの端を固定するのに用います。
4. 支柱の強度補強
紐をトンネルの支柱にかけながら端から端まで渡すと、トンネルの支柱の強度を補強することができます。
5.冷気の遮断
トンネルの骨組みの上に防寒用シートを被せた後、シートの上からトンネル支柱を掛けると強風対策になります。支柱が無い場合は、紐を千鳥掛けにして代用することもできます。また、より保温性を高めたい場合は、防寒用シートの裾に土をかけてビニールを密閉します。