タマネギ苗の植え付けと肥料の与え方
9月はタマネギの種まきの時期です。
今回は、タマネギの植え付けのポイントを紹介します。
種まき
タマネギの種まきの時期は9月中旬ごろが目安です。発芽まで約1週間かかるので、その間は、土が乾かないように注意しましょう。発芽したらタネバエの予防として、ダイアジノン粒剤5を散布するのが有効です。
また、タマネギ苗は、種まきから55日後が植え時です。1坪(3.3平方メートル)に約100本植えることができます。
ここがポイント!
苗床に苦土石灰を入れすぎないように注意しましょう。配合肥料や有機物肥料を使わない方が上手にできます。
ビニールマルチを利用した栽培方法のポイント
ビニールマルチは9515を使用します。元肥は1坪に堆肥4~5キロ、化成肥料(8・8・8)または、これに準ずる肥料400グラム程度を土とよく混ぜます。
ここがポイント!(1)
タマネギは他の野菜と異なり、未成熟の堆肥や有機物肥料を使うと生育を損ねるので注意しましょう。また、植え付け時に使う農薬には、タネバエ、ネキリムシの予防として、ダイアジノン粒剤5の散布が有効です。
堆肥:完熟 農薬:ダイアジノン粒剤5 肥料:化成肥料(8・8・8)
ここがポイント!(2)
畑でタマネギが「とける」のは、タネバエが原因のことが多く、未成熟の堆肥や有機物肥料の匂いにつられて寄ってきます。タマネギを植え付けるときは、育苗培土を振るい落とし、1.5センチ程度の根を下に向け、植穴に植え付けてください。
ここがポイント!(3)
葉の付け根の白い部分の下半分を目安に、根の先端まで土中に埋めます。また、冬季に霜で持ち上げられるのを予防するため、根っこは下に向けてしっかり植えます。深植えをすると活着が遅れ、途中で枯れたり、翌春の生育が著しく悪くなります。
ここがポイント!(4)
1月中旬・3月初旬に追肥をします。この時期の追肥を怠ると玉が大きくなりません。また、肥料は4月で切れることがコツです。収穫時に玉に栄養分が残っていると腐りの原因となります。
追肥:堆肥と化成肥料をビニールマルチの上から全面散布
ここがポイント!(5)
とう立ちを無くすため、大苗は避けます。冬に入るまでに、大きく育ちすぎないように注意しましょう。また、ビニールトンネルは必要ありません。
≪農薬≫ ダイアジノン粒剤5
作物 | タマネギ |
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適用病害虫 | タネバエ |
使用量 | 3~5キロ/10アール |
使用方法 | 作付け前:全面土壌混和または作条土壌混和 作物育成中:作条処理して軽く覆土 |
使用時期 | は種時または定植時 |
本剤の使用回数 | 2回以内 |
ダイアジノンを含む農薬の総使用回数 | 2回以内 |